モンゴル高原の側では、中国を支配したモンゴル帝国(元)がモンゴル高原に北走して北元となった後、北元のクビライの王統に従った諸部族と、これから離反してオイラト族を中心に部族連合を形成した諸部族の二大集団に分かれた。後者はドルベン・オイラト(四オイラト)と呼ばれるようになり、前者はこれに対してドチン・モンゴル(四十モンゴル)と称される部族集団となる。明は、四十モンゴルを韃靼(タタールの漢訳名)と呼んだため、この時代のモンゴルのことはタタールと呼ばれることが多いが、自称はモンゴルのままであり、清代には蒙古(モンゴル)の呼称が復活する
20世紀の初頭に清が崩壊すると、北方から侵食してきたロシア帝国の影響を強く受けるようになり、ロシアが共産主義革命を経てソビエト連邦となると、もともと清の支配が比較的緩かった外モンゴルのハルハ諸部族がソ連の影響下で中国から独立し、ボグド・ハーン政権を樹立。ハーンの死後、共産主義国家のモンゴル人民共和国を建てた。これが現在のモンゴル国となる。一方、内モンゴルの諸部族は中国の領内に残り、現在の内モンゴル自治区となった。また、新疆ウイグル自治区や青海省に多いオイラトは、中華人民共和国の成立にともなって蒙古族の民族籍を与えられ、モンゴル民族の一部とみなされるようになった。モンゴルの遊牧民が居住に使う移動式天幕住居をモンゴル語でゲルと呼ぶが、内モンゴル自治区では公用語が中国語であるため、パオ(包)と中国式に呼ばれる例も多い。
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