箱物行政と言われながら公共事業の予算が増加し続けた1990年後半までに、成人式の式典が充分開催できる施設が都市部でも拡充した。しかし、第二次ベビーブーム世代が成人式を迎えた1990年代前半が過ぎると、少子化の影響で成人となる者の実数が減少の一途となっていった。1990年代末ともなると、都市部では式典会場の空席が目立つようになり、新成人が会場に入らないという批判が聞かれるようになった。また、空席の増加により、従来、会場外で友達と話していて会場内に入らなかったような層が会場内に入れるようになり、それまで会場外で行われていて問題とはならなかったようなことが顕在化してきた。例えば、私語が収まらない、会場内で携帯電話を使う、そして一部では、数人の新成人グループが会場で暴れ回って式を妨害するケースなども見受けられる。公務執行妨害を理由とした事件を中心に逮捕者が出るほどの騒ぎに発展した市町村もある。又、新成人の中には中学や高校の同窓会的な意味合いで成人式が捉えられるようになってきた。そのため、成人式というイベント自体の存在の意義が問われている。
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成人式での七五三現象とは、式に出席する若者が、外面的には着物で豪華に着飾っていても、会場では久し振りに会った友人との談笑などに熱中する余り、主催する自治体首長などの式辞・講演に関心を示さず式典が騒がしくなり、その結果、本来一人前の大人としての決意をすべき場である成人式が、かえって若者のモラル低下を露見させる場となってしまう現象のことを言う。以下これまで問題になった具体例を挙げる。
1999年、仙台市で行われた成人式で、エジプト考古学者の吉村作治の講演の際、新成人のマナーのあまりの低劣さを実感し「これは新成人ではなく新生児の祝いだ。二度と成人式で講演しない」と激怒した。